5ちゃんねるで個人情報を晒された場合の開示請求ガイド
5chは匿名性が高いが「うっかり自分語り」で身バレするケースが多い。犯人が投稿履歴の中で勤務先・出身地・趣味を書いていれば、開示後にSNSアカウントと照合して本人特定が容易になる。ワッチョイ付きスレッドなら過去の全投稿を辿れるので、弁護士に「このIDの全投稿を調査してほしい」と依頼すべき。
5ch(5ちゃんねる) 個人情報晒しの開示請求、成功率は?
プライバシー侵害による開示請求は、名誉毀損と並んで認容率が高い類型です。特に住所・電話番号・本名といった「明らかに私生活上の情報」が公開された場合、権利侵害の明白性が認められやすく、成功率は高い傾向にあります。5chでは「晒しスレ」と呼ばれる特定の個人を標的にしたスレッドが立てられることがあり、そこに住所や本名が書き込まれるケースが多発しています。一方で、「すでに自ら公開していた情報」(SNSのプロフィールに記載されていた本名など)の場合は、プライバシー侵害が認められにくくなります。
5ch「晒しスレ」「特定スレ」とは?
5chには、特定の個人(主にSNSで活動している人、YouTuber、配信者等)を標的にした「晒しスレ」や「特定スレ」が立てられることがあります。これらのスレッドでは、住所、本名、電話番号、顔写真、家族構成、職場等の個人情報が執拗に書き込まれ、「ドクシング」(個人情報の暴露行為)が行われます。こうしたスレッドは明らかなプライバシー侵害であり、開示請求の成功率は高いです。
顔写真の無断転載は開示できる?
他人が撮影・投稿した顔写真を無断で5chに転載・拡散する行為は、肖像権の侵害としてプライバシー侵害に含まれます。特に、(1)容姿を揶揄するコメント付きで拡散、(2)身元を特定する情報と組み合わせて公開、(3)写真を加工して侮辱的なコラ画像を作成、といったケースでは、開示が認められやすくなります。
5ch(5ちゃんねる) 住所・電話番号を晒された場合の緊急対応
住所や電話番号が公開された場合、ストーカー被害や実害につながる危険があるため、法的手続きと並行して以下の緊急対応が必要です。(1)警察への相談(ストーカー規制法の適用を検討)、(2)5chへの削除依頼(削除ガイドラインに基づく削除依頼フォームから申請)、(3)弁護士への開示請求の依頼、(4)必要に応じて、電話番号の変更や一時的な転居の検討。5chの削除依頼は、個人情報が書かれている場合、比較的早く削除される傾向があります。
5chの削除依頼は有効?
5chには「削除ガイドライン」があり、個人情報(住所、電話番号、本名等)の書き込みは削除対象になります。削除依頼板または削除依頼フォームから削除を要請できます。ただし、5chの削除対応は迅速とは言えず、数日〜数週間かかる場合もあります。また、削除されてもログ保存期間内(約90日)であれば開示請求は可能です。削除依頼と開示請求は並行して進めることをお勧めします。
5ch(5ちゃんねる) プライバシー侵害の開示請求の費用
費用は名誉毀損の場合と同程度で、弁護士費用50〜100万円が相場です(着手金30〜50万円+成功報酬20〜30万円+仮処分の担保金)。プライバシー侵害の損害賠償額は30万〜300万円程度ですが、(1)公開された情報の性質(住所・電話番号は高額化)、(2)拡散の規模(スレッドの勢い、レス数)、(3)実被害の有無(ストーカー被害、嫌がらせ電話等)によって大きく変動します。
5ch 複数の板・スレッドに同じ個人情報が拡散された場合
5chでは、1つのスレッドで晒された個人情報が、他の板やスレッドに転載されて拡散することがあります。この場合、(1)最初に晒した投稿者(オリジネーター)の特定が最優先、(2)拡散に加担した投稿者も開示対象になり得る、(3)複数のスレッド・板にまたがる開示請求も可能、という対応をとります。ワッチョイやIDから同一人物の投稿を追跡できる場合もあります。
5ちゃんねる プライバシー侵害の開示請求の流れ【5ステップ】
証拠保全と緊急対応
スクリーンショットで個人情報が書かれたスレッドを保存します。住所・電話番号が公開されている場合は、5chへの削除依頼(削除依頼板または削除依頼フォーム)と警察への相談を並行して行います。
弁護士相談(5ch開示の実績がある事務所)
プライバシー侵害・5ch開示に詳しい弁護士に相談します。公開された情報の性質や拡散状況に応じて、開示請求の見通しと損害賠償の見込みを確認します。
5ch運営への仮処分申立て(IPアドレス開示)
東京地方裁判所に、Loki Technology Inc.を相手方とした発信者情報開示仮処分を申し立てます。プライバシー侵害の場合、権利侵害の明白性が認められやすく、手続きが比較的スムーズに進む傾向があります。
プロバイダへの開示命令(契約者情報)
開示されたIPアドレスから、接続元のプロバイダを特定し、発信者情報開示命令を申し立てて契約者の氏名・住所を開示させます。
投稿者の特定と損害賠償請求
投稿者を特定したら、損害賠償を請求します。実被害(ストーカー、嫌がらせ電話等)がある場合は、その被害も含めて請求することで賠償額が増加します。
この組み合わせのポイント
- 5chは「晒しスレ」「特定スレ」で個人情報が執拗に書き込まれるケースが多い
- 住所・電話番号の公開は身体的安全に直結するため、裁判所も緊急性を認めやすい
- 5chの削除依頼(削除ガイドライン)により、個人情報は比較的削除されやすい
- 削除されてもログ保存期間内(約90日)なら開示請求は可能
- 複数の板・スレッドに拡散された場合も、ワッチョイやIDから同一人物を追跡可能
よくある質問
(1)スクリーンショットで証拠を保存、(2)5chに削除依頼を提出(削除依頼板または削除依頼フォーム)、(3)警察に相談(ストーカー被害の懸念がある場合)、(4)弁護士に開示請求を依頼。ログ保存期間は約90日なので、削除要請と並行して開示請求の準備を進めることが重要です。
はい、複数の投稿者に対して開示請求を行うことは可能です。ただし、投稿者ごとに開示手続きが必要になるため、費用が増加します。実務的には、最も悪質な投稿者(最初に晒した投稿者、最も詳細な個人情報を書いた投稿者)を優先して特定し、その後に他の投稿者の開示を検討するのが一般的です。
はい、顔写真の無断転載は肖像権の侵害としてプライバシー侵害に該当します。特に、容姿を揶揄するコメント付きで転載された場合や、身元を特定する情報と組み合わせて公開された場合は、開示が認められやすいです。証拠として、元の写真(自分が撮影または正当に使用していたもの)と転載された投稿のスクリーンショットを保存してください。