ガールズちゃんねル(ガルちゃん)侮辱コメントの開示請求実務
ガルちゃんで「+1000」以上の侮辱コメントがあっても、開示対象は「書いた本人」のみ。プラスを押した人は開示できない。だからこそ「最初に書いた人」の早期特定が重要
ガールズちゃんねルの侮辱コメントとは?法的に問題になる表現
ガルちゃんでは感情的な批判が多いですが、すべてが法的に問題となるわけではありません。侮辱罪に該当するには、「公然と人を侮辱する」ことが必要です。具体的には、社会通念上許容されない人格攻撃が該当します。
ガルちゃん特有の侮辱表現パターン
ガールズちゃんねルでは「〇〇はブス」「△△はデブ」「××はバカ」など、容姿や知性を攻撃するコメントが見られます。これらは侮辱罪に該当する可能性が高く、「+」が多数ついていても投稿者個人の責任が問われます。トピック内で繰り返し侮辱が行われる場合は、複数コメントをまとめて開示請求することも可能です。
「批判」との境界線
「演技が下手」「ファッションセンスが悪い」は批判ですが、「ブス」「バカ」は人格攻撃です。ガルちゃんでは感情的な批判が多いため、法的に問題となる侮辱と批判を区別することが重要です。弁護士に相談する際は、該当コメントのレス番号と前後の文脈も含めて提示しましょう。
2022年侮辱罪厳罰化の影響
2022年の刑法改正により、侮辱罪の法定刑が「拘留または科料」から「1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金」に引き上げられました。これにより、ガルちゃんでの侮辱コメントも刑事告訴の対象となりやすくなり、開示請求の成功率も上がっています。
ガールズちゃんねル侮辱コメントの証拠保全方法
ガルちゃんの侮辱コメントは削除される可能性があるため、証拠保全を早期に行うことが重要です。裁判所に提出可能な形式で記録しましょう。
レス番号とコメント内容の正確な記録
ガルちゃんでは各コメントにレス番号が割り振られています。侮辱コメントのレス番号、トピックURL、投稿日時をセットで記録します。トピックが数千コメントに及ぶ場合、レス番号がないと該当コメントを特定できません。スクリーンショット撮影時は、URL・日時・レス番号が見える状態で保存します。
「+」の数も証拠として記録
侮辱コメントに「+1000」以上ついている場合、その数値は被害の大きさを示す材料になります。プラスを押した人は開示できませんが、「多数の人が賛同している侮辱表現」として被害の重大性を主張する際に有効です。スクリーンショットには「+」の数が見える状態で保存しましょう。
複数コメントをまとめて保全する
同一人物が繰り返し侮辱コメントを投稿している場合、複数コメントをまとめて証拠保全します。投稿日時の近さや文体の類似性から同一人物と推定できる場合は、弁護士に相談の上、複数コメントを一括で開示請求することも検討します。
ガールズちゃんねル侮辱コメントの開示成功率を上げるポイント
ガルちゃんは国内法人運営のため開示に協力的ですが、侮辱の程度が軽微だと判断されると開示が認められません。成功率を上げるための実務ポイントを解説します。
侮辱の「悪質性」を具体的に主張する
開示請求では、侮辱の悪質性を具体的に示す必要があります。「繰り返し投稿されている」「多数の+がついている」「他のコメントでも同様の攻撃が見られる」など、被害の重大性を数値・事実で裏付けることが重要です。単発の侮辱よりも、組織的・反復的な攻撃の方が開示されやすい傾向があります。
精神的苦痛の具体化
ガルちゃんの侮辱コメントにより「通院が必要になった」「仕事に支障が出た」「睡眠障害が生じた」など、精神的苦痛を具体的に示すことで、開示請求の説得力が増します。診断書や通院記録がある場合は証拠として提出します。
トピックの影響力を数値化する
ガルちゃんでは、トピックのコメント数や「+」の数が表示されます。侮辱コメントが含まれるトピックのコメント数が数千に及ぶ場合、その影響力を数値化して被害の大きさを主張します。トピックが「新着トピック」に表示されていた期間も、影響力を示す材料となります。
ガールズちゃんねル侮辱コメントの開示請求の流れ【4ステップ】
ステップ1:証拠保全と法的要件の確認(1週間〜1ヶ月)
ステップ2:ガールズちゃんねル(運営会社)への開示請求(1〜2ヶ月)
ステップ3:プロバイダへの契約者情報開示請求(1〜2ヶ月)
ステップ4:損害賠償請求・刑事告訴の検討(2ヶ月〜)
ガールズちゃんねル侮辱コメントの開示請求にかかる費用と期間
ガルちゃんでの開示請求は、弁護士費用・裁判所費用を含めて総額50万円〜100万円程度が目安です。期間は2〜5ヶ月程度ですが、ログ保存期間の関係で迅速な対応が求められます。
弁護士費用の内訳
着手金は20万円〜40万円、報酬金は20万円〜50万円が相場です。開示請求が2段階(サイト→プロバイダ)になるため、各段階で費用が発生します。複数コメントを一括で開示請求する場合でも、費用は1件分で済むことが多いです。
裁判所費用と実費
開示命令申立の印紙代は数千円、プロバイダへの訴訟費用は数万円です。加えて、弁護士の交通費・通信費・郵送費などの実費が2万円〜5万円程度かかります。証拠保全のためのアーカイブサービス利用費も実費に含まれます。
90日ログ保存期間に注意
ガルちゃんの投稿ログは約90日間保存されます。この期間を過ぎるとIPアドレスが削除され、開示請求ができなくなります。侮辱コメントを発見したら、すぐに弁護士に相談し、ログ保存期間内に開示請求を完了させることが最重要です。
この組み合わせのポイント
- 2022年侮辱罪厳罰化で開示請求のハードルが下がった
- 「+1000」以上でも開示対象は投稿者本人のみ→早期特定が重要
- トピックのコメント数・+数を被害の重大性の証拠に使える
- ログ保存期間90日→侮辱発見後は即相談
- 複数コメントを一括開示請求できる
よくある質問
できません。開示対象は「コメントを書いた投稿者」のみです。プラスボタンを押した人のIPは記録されていないため、開示請求はできません。ただし、「+」の数は被害の大きさを示す材料として活用できます。
「ブス」「バカ」など人格攻撃のみの場合は侮辱、「不倫している」など具体的事実を伴う場合は名誉毀損です。両方の要素がある場合は、名誉毀損として請求した方が慰謝料額が高くなる傾向があります。弁護士に相談して判断しましょう。
できます。投稿日時の近さや文体の類似性から同一人物と推定できる場合、複数コメントをまとめて開示請求することが可能です。弁護士費用も1件分で済むことが多いため、証拠を整理して相談しましょう。