Instagram(インスタ)の名誉毀損、開示請求で投稿者を特定する方法
Instagramの誹謗中傷は「ストーリー(24時間で消える)」での被害が急増中。ストーリーは投稿者も「証拠が残らない」と油断しているため、スクショ+画面録画で即座に保存すること。消える前にDM等で拡散されていれば、閲覧者からも証拠を集められる可能性がある。
Instagram(インスタ) 開示請求の成功率と特有の難しさ
Instagramでの名誉毀損に対する開示請求の成功率は、証拠が十分であれば60〜70%程度です。Twitter(X)と比べてやや低い傾向にある理由は、(1)相手方がMeta Platforms, Inc.(アメリカ本社)であるため手続きに時間がかかる、(2)ストーリーズは24時間で自動削除されるため証拠保全が間に合わないケースが多い、(3)DMは非公開のやりとりのため「公然と」の要件を満たしにくい、といった点が挙げられます。ただし、フィード投稿やリール、公開アカウントのコメントであれば、Twitter同様に開示が認められやすい傾向にあります。
ストーリーズは開示請求できる?
ストーリーズは投稿後24時間で自動削除されますが、削除前にスクリーンショットまたは画面録画(動画の場合)で証拠を保全していれば、開示請求の対象になります。重要なのは、(1)投稿を見た瞬間にすぐに証拠を保存する、(2)投稿者のアカウント名(@ユーザーネーム)と日時が写るようにスクリーンショットを撮る、(3)ストーリーズのURLはコピーできないため、画面全体を撮影する、という点です。ストーリーズは拡散されやすく、かつ証拠が残りにくいため、被害の緊急性が高いと裁判所に認められやすい傾向があります。
リール(Reels)の場合は?
リールは通常の投稿と同様に残り続けるため、証拠保全は比較的容易です。ただし、リールは拡散力が高く(発見タブに表示される)、短時間で数万〜数十万のインプレッションを稼ぐことがあるため、被害の規模が大きくなりやすい特徴があります。拡散規模が大きいほど、損害賠償額も高額化する傾向にあります。リールのURLとインプレッション数(閲覧数)のスクリーンショットを証拠として保存しましょう。
Instagram(インスタ) 開示請求の費用相場と国際手続きの違い
Instagramの開示請求は、相手方がMeta Platforms, Inc.(アメリカ本社、カリフォルニア州)であるため、国際送達の手続きが必要になります。弁護士費用は通常の開示請求(30〜60万円)に加えて、国際送達費用として5〜10万円程度が上乗せされるケースがあります。合計で40〜70万円程度を見込む必要があります。ただし、2022年の改正プロバイダ責任制限法により、Meta社の日本法人(Facebook Japan合同会社)を通じた手続きも一部可能になり、以前より手続きが簡素化されています。
Meta社は日本の裁判所命令に従う?
Meta社(Facebook, Instagram, Threads等の運営会社)は、日本の裁判所が発した開示命令に比較的協力的です。近年、Meta社は日本での訴訟対応の体制を整えており、開示命令が出れば情報を開示する傾向にあります。ただし、手続きには3〜6ヶ月程度かかることが多く、Twitter(X)と比べると時間がかかる点に注意が必要です。
Instagram(インスタ) ストーリーズの証拠保全が最優先な理由
Instagramのストーリーズは投稿後24時間で自動的に削除されます。この24時間という時間制限は、他のどのSNSよりも短く、証拠保全の緊急性が極めて高いです。さらに、ストーリーズには「既読」がつくため、被害者が閲覧したことが投稿者にバレ、証拠隠滅のためにアカウントごと削除されるリスクもあります。ストーリーズで誹謗中傷を見つけた場合は、(1)すぐにスクリーンショット(画像)または画面録画(動画)で保存、(2)別の端末やブラウザ版Instagram(instagram.com)でも同時に確認・保存、(3)信頼できる第三者にも閲覧・保存を依頼する、という3段構えの証拠保全が推奨されます。
ストーリーズが消えた後でも開示請求できる?
ストーリーズが削除されても、(1)スクリーンショットが残っていれば証拠になる、(2)Meta社のサーバーには一定期間ログが保存されている可能性がある(公式には非公開)、という2つのルートがあります。ただし、スクリーンショットがない場合、削除後の開示請求は極めて困難です。「24時間以内の証拠保全」が絶対条件と考えてください。
Instagram(インスタ) DM(ダイレクトメッセージ)での名誉毀損は開示できる?
DMは非公開のやりとりであるため、名誉毀損の要件である「公然と」を満たすかどうかが問題になります。原則として、1対1のDMは「公然と」に該当せず、開示請求は難しいです。ただし、(1)DMの内容を第三者に転送・公開すると脅迫された場合(脅迫罪の可能性)、(2)グループDM(複数人が参加)での誹謗中傷の場合、(3)DMの内容が実際にストーリーズ等で公開された場合、は開示請求の根拠になり得ます。DMでの被害は、名誉毀損ではなく「プライバシー侵害」「脅迫」として主張する方が有効なケースが多いです。
Instagram(インスタ) 名誉毀損の開示請求の流れ【4ステップ】
証拠保全(24時間以内必須)
ストーリーズの場合は投稿後24時間以内に、スクリーンショット(静止画)または画面録画(動画)で証拠を保存します。投稿者のアカウント名(@ユーザーネーム)、投稿日時、投稿内容が明確にわかる形で保存してください。フィード投稿・リールの場合はURLも記録します。
弁護士に相談(Instagram対応の実績確認)
InstagramはMeta Platforms, Inc.(米国)が相手方になるため、国際案件の経験がある弁護士に相談することをお勧めします。証拠を見せて、開示請求の見通しと費用(国際送達費用含む)を確認しましょう。
発信者情報開示命令の申立て
東京地方裁判所に発信者情報開示命令を申し立てます。相手方はMeta Platforms, Inc.(Facebook Japan合同会社を通じた送達も可能)です。ストーリーズの場合は、24時間で削除される緊急性を強調することが有効です。
投稿者の特定と損害賠償請求
開示されたIPアドレスからプロバイダに契約者情報の開示を求め、投稿者を特定します。名誉毀損の損害賠償(50万〜300万円が相場)を請求します。拡散規模(インプレッション数、リーチ数)が大きい場合は増額されます。
この組み合わせのポイント
- ストーリーズは24時間で自動削除されるため、SNSで最も証拠保全の緊急性が高いプラットフォーム
- Meta Platforms, Inc.(米国)が相手方のため国際手続きが必要だが、近年は日本法人経由も可能
- リールは拡散力が極めて高く、被害規模が大きくなりやすいが、その分損害賠償額も高額化
- 若年層ユーザーが多いため、学校・職場での風評被害に発展しやすい
- DMは「公然性」の要件を満たしにくいため、名誉毀損ではなく脅迫・プライバシー侵害で対応するのが有効
よくある質問
ストーリーズは24時間で自動削除されるため、すぐにスクリーンショットまたは画面録画で証拠を保存してください。投稿者のアカウント名(@ユーザーネーム)と日時が写るように撮影します。証拠保存後、(1)Instagram社への報告(アカウント凍結要請)、(2)弁護士への開示請求の相談、を並行して進めます。24時間が勝負です。
Instagramは相手方がMeta Platforms, Inc.(アメリカ本社)であるため、国際送達費用として5〜10万円程度が上乗せされる場合があります。合計で40〜70万円程度が目安です。ただし、近年は日本法人(Facebook Japan合同会社)経由の手続きも可能になり、費用を抑えられるケースもあります。
はい、リールは発見タブに表示されるため、短時間で数万〜数十万のインプレッションを獲得することがあります。拡散規模が大きいほど被害も大きいと評価され、損害賠償額は増額される傾向にあります。インプレッション数(閲覧数)とリーチ数(到達ユーザー数)のスクリーンショットを証拠として保存しておきましょう。