LINEオープンチャットの名誉毀損、開示請求で匿名ユーザーを特定する方法
LINEオープンチャットは国内法人(LINEヤフー株式会社)運営のため、海外SNSより開示請求がスムーズ。特に学校・職場の陰口部屋での誹謗中傷は「閉じたコミュニティでの悪質な攻撃」として慰謝料が高額化しやすい。匿名だが、メンバーが限定されているため犯人を推定しやすいのも特徴。
LINEオープンチャット 開示請求の成功率と国内企業のメリット
LINEオープンチャットでの名誉毀損に対する開示請求は、証拠が揃っていれば成功率70〜80%程度とされています。LINEヤフー株式会社が日本国内の企業であるため、海外企業が運営するSNSと比べて以下のメリットがあります。(1)日本の裁判所の命令に迅速に対応してもらいやすい、(2)手続きが日本語で完結する、(3)タイムゾーンの違いによる遅延がない、(4)国内の法制度に精通した担当者が対応する。2〜5ヶ月程度での特定が可能で、海外SNSと比べて約1〜2ヶ月早い傾向にあります。
LINEオープンチャットの匿名性とは?特定できるのか?
LINEオープンチャットは、LINE本体のアカウント(友だちリスト等)と完全に切り離された匿名空間です。参加時に任意のニックネームを設定でき、本名やLINE IDが他の参加者に見えることはありません。しかし、LINEヤフー側には投稿者のLINEアカウント情報、IPアドレス、端末情報が記録されているため、裁判所の開示命令があれば特定可能です。匿名参加だからといって責任を逃れることはできません。
閉じられたオープンチャット(削除済みグループ)でも開示できる?
オープンチャットが削除された場合でも、LINEヤフー側にログが残っている期間内であれば開示請求は可能です。ただし、削除されるとチャットのURLやグループ情報が失われるため、削除前にスクリーンショット(チャット名、URL、管理者情報、メンバー数等)を保存しておくことが極めて重要です。削除された後では証拠の復元が困難になります。
LINEオープンチャット 開示請求の費用相場と内訳
LINEオープンチャットでの名誉毀損に対する開示請求の費用は、弁護士費用として着手金20〜40万円、成功報酬10〜20万円が一般的です。合計で30〜60万円程度を見込む必要があります。国内企業であるLINEヤフーへの手続きは海外企業と比べて複雑ではないため、弁護士の作業量が若干少なくなる場合があり、費用が抑えられるケースもあります。投稿者が特定できた後の損害賠償は、名誉毀損の場合50万〜300万円が相場です。
LINEヤフーへの開示請求は個人でもできる?
法的には個人でも発信者情報開示命令の申立ては可能ですが、実務的には弁護士に依頼することを強く推奨します。理由は(1)裁判所への書面作成に専門知識が必要、(2)LINEヤフーが開示に応じない場合の法的論拠の構築、(3)開示後のプロバイダへの請求手続き、(4)損害賠償請求の準備、といった複雑な手続きが続くためです。弁護士費用は高額に感じられますが、損害賠償で回収できるケースも多いです。
LINEオープンチャット ログ保存期間の問題と緊急対応
LINEヤフーは、LINEオープンチャットのチャットログの保存期間を公表していません。Twitter(X)の約90日、Instagramの約90〜180日といった目安すらないため、被害発生からできるだけ早く(遅くとも30日以内に)弁護士への相談と証拠保全を開始することを推奨します。オープンチャットの投稿は流れが速く、証拠となる投稿が他の投稿に埋もれてしまう前に、スクリーンショットで保存しておく必要があります。
LINEオープンチャットのスクリーンショット保存方法
LINEオープンチャットでの証拠保全は以下の手順で行います。(1)投稿の全文(複数画面にまたがる場合はすべて)をスクリーンショット、(2)投稿者のニックネーム・アイコン・投稿日時を必ず含める、(3)チャットルームのURL・チャット名・参加人数が表示されている画面も保存、(4)前後の文脈がわかるように、関連する投稿も一緒に保存、(5)複数枚のスクリーンショットを日時順にフォルダ分けして保管。動画や画像の投稿も含めてすべて記録しましょう。
投稿が削除された場合でも開示できる?
投稿が削除されていても、削除前にスクリーンショットを保存していればそれが証拠になります。また、ログ保存期間内であれば、削除された投稿のデータもLINEヤフー側に残っている可能性があります。ただし、削除された投稿の復元はプラットフォーム側の協力が必要で、スクリーンショットがある場合と比べて手続きが複雑化するため、削除される前の証拠保全が最も重要です。
LINEオープンチャットの管理者・副管理者の責任は?
LINEオープンチャットで名誉毀損が行われた場合、投稿者本人だけでなく、チャットの管理者・副管理者も責任を問われる可能性があります。管理者は、(1)誹謗中傷を発見したにもかかわらず削除しなかった場合、(2)誹謗中傷を助長・扇動した場合、(3)投稿者を特定して除名する権限があったのに放置した場合、には「場の提供者としての管理責任」を問われることがあります。管理者自身が投稿していなくても、適切な対応を怠れば損害賠償の対象になり得ます。
LINEオープンチャットで開示請求された側の対処法
開示請求を受けた場合、LINEヤフーから「発信者情報開示に係る意見照会書」が送付されます(登録メールアドレス宛)。この意見照会に対して「開示に同意しない」と回答することは可能ですが、裁判所が開示を命じれば情報は開示されます。身に覚えがある場合は、早期に弁護士に相談し、被害者との示談交渉を開始することで、訴訟リスクを軽減できる場合があります。示談が成立すれば、高額な損害賠償や刑事告訴を回避できる可能性があります。
LINEオープンチャット 名誉毀損の開示請求の流れ【4ステップ】
証拠保全(スクリーンショット)
投稿のスクリーンショットを保存します。投稿者のニックネーム、投稿日時、チャットルームのURL・名前、前後の文脈を含めて複数枚保存しましょう。オープンチャットが削除される可能性があるため、チャット情報全体も保存してください。
弁護士に相談(LINE開示の実績確認)
LINEオープンチャット、またはLINEヤフーへの開示請求の実績がある弁護士に相談します。国内企業であるメリットを活かした迅速な対応が期待できるかを確認しましょう。
発信者情報開示命令の申立て(LINEヤフー宛て)
東京地方裁判所にLINEヤフー株式会社を相手方として発信者情報開示命令を申し立てます。国内企業であるため、手続きが比較的スムーズに進む傾向があります。
投稿者の特定と損害賠償請求
開示されたIPアドレスからプロバイダに契約者情報を求め、投稿者を特定します。名誉毀損の場合、50万〜300万円の損害賠償を請求します。悪質な場合は刑事告訴も検討します。
この組み合わせのポイント
- LINEヤフー株式会社が国内企業であるため、海外SNSと比べて開示手続きが約1〜2ヶ月早い
- LINEオープンチャットは匿名性が高いが、LINEアカウント情報から特定可能
- チャットログの保存期間が非公表のため、できるだけ早い対応(30日以内)が推奨される
- 管理者・副管理者も誹謗中傷を放置すれば責任を問われる可能性がある
- 削除されたオープンチャットの復元は困難なため、削除前の証拠保全が必須
よくある質問
はい、特定できます。LINEオープンチャットは参加者同士では匿名ですが、LINEヤフー側には投稿者のLINEアカウント情報、IPアドレス、端末情報が記録されています。裁判所の開示命令があればこれらの情報が開示され、プロバイダへの照会を経て投稿者の氏名・住所が特定できます。
はい、一般的に早い傾向にあります。LINEヤフーが日本国内の企業であるため、海外企業が運営するTwitter(X)やInstagramと比べて手続きがスムーズです。Twitter(X)が3〜6ヶ月かかるのに対し、LINEオープンチャットでは2〜5ヶ月程度で特定できるケースが多いです。
スクリーンショットが保存されており、ログ保存期間内であれば開示請求は可能です。ただし、削除されるとチャットのURL等の情報が失われるため、削除前の証拠保全が極めて重要です。チャット名、URL、管理者情報、投稿内容、投稿日時をすべてスクリーンショットで記録しておきましょう。