2022年改正プロバイダ責任制限法 対応 最終更新: 2026年4月4日

名誉毀損で刑事告訴する方法|開示請求後の流れと成功のポイント【2026年版】

ネットの誹謗中傷に対して「刑事告訴したい」と考えている方へ。本記事では名誉毀損罪vs侮辱罪vs脅迫罪の構成要件比較・告訴状の書き方テンプレート・警察が動く条件5つ・民事訴訟との併用戦略・不起訴になるケースと対策まで、刑事告訴に必要な全知識を解説します。

名誉毀損罪 vs 侮辱罪 vs 脅迫罪 — 構成要件比較表

ネット誹謗中傷で刑事告訴を検討する場合、どの犯罪に該当するかの正確な判断が第一歩です。投稿内容によって適用される罪名が異なります。

比較項目名誉毀損罪(刑法230条)侮辱罪(刑法231条)脅迫罪(刑法222条)
行為の内容 公然と事実を摘示して名誉を毀損 公然と事実を摘示せずに侮辱 生命・身体・自由・名誉・財産に対する害悪の告知
具体例 「A社長は脱税している」「Bは不倫している」 「バカ」「クズ」「無能」「死ね」 「殺す」「家に火をつける」「会社に乗り込む」
事実の摘示 必要(具体的事実を示す) 不要(抽象的な侮辱で足りる) 不要(害悪の告知が要件)
公然性 必要(不特定多数が認識できる状態) 必要(不特定多数が認識できる状態) 不要(1対1のDMでも成立)
法定刑 3年以下の懲役・禁錮 or 50万円以下の罰金 1年以下の懲役・禁錮 or 30万円以下の罰金 2年以下の懲役 or 30万円以下の罰金
親告罪 はい(告訴が必要) はい(告訴が必要) いいえ(被害届でも捜査開始可能)
告訴期間 犯人を知った日から6ヶ月 犯人を知った日から6ヶ月 なし(公訴時効3年内)
公訴時効 3年 3年 3年
慰謝料相場(民事) 10万〜70万円 数万〜10万円 30万〜100万円
起訴率の目安 約30〜40% 約10〜20% 約40〜50%

重要:2022年の法改正で侮辱罪が厳罰化されました。従来は「拘留または科料」のみでしたが、現在は「1年以下の懲役・禁錮 or 30万円以下の罰金」に引き上げられています。これにより、侮辱罪での告訴のハードルが下がっています。

どの罪名で告訴すべきかの判断基準

投稿内容推奨する罪名理由
具体的な虚偽事実を含む中傷 名誉毀損罪 事実の摘示があり、名誉毀損の要件を満たす
「バカ」「クズ」等の抽象的な侮辱のみ 侮辱罪 事実の摘示がないため名誉毀損にはならないが侮辱に該当
「殺す」「住所を晒す」等の脅迫 脅迫罪(+名誉毀損罪の併合) 害悪の告知があり、脅迫罪が成立。起訴率も高い
虚偽情報で店の営業を妨害 偽計業務妨害罪(+名誉毀損罪) 営業損害がある場合、業務妨害罪も併せて告訴
具体的事実か抽象的侮辱か判断困難 名誉毀損罪+侮辱罪の選択的告訴 検察の判断に委ねる。弁護士と相談して決定

名誉毀損罪の成立要件 — 詳細解説

3つの構成要件

要件内容SNS上での具体例注意点
1. 公然と 不特定多数が認識しうる状態で行うこと X投稿、5ch書き込み、Instagram公開ストーリー、Googleマップ口コミ 鍵アカウントでもフォロワーが多ければ「公然」に該当しうる
2. 事実を摘示し 具体的な事実を示すこと(真偽を問わない) 「あの店は食中毒を隠蔽した」「A氏は前科がある」 「〜らしい」「〜と聞いた」でも事実の摘示に該当する
3. 名誉を毀損した 社会的評価を低下させること 投稿により信用・評判・社会的地位が損なわれた 実際に低下したかではなく「低下するおそれ」で足りる

違法性阻却事由(名誉毀損罪が成立しない場合)

以下の3条件を全て満たす場合、名誉毀損罪は成立しません(刑法230条の2)。

条件内容具体例
1. 公共の利害に関する事実 社会的に関心のある事項であること 政治家の汚職、企業の不正、公益活動に関する情報
2. 専ら公益目的 公益を図る目的であること(私怨ではない) 消費者保護、公共の安全、市民への注意喚起
3. 真実の証明 摘示した事実が真実であることの証明 裏付け資料、公的記録、報道等で立証

告訴を検討する際は、相手がこの抗弁を使えるかどうかも弁護士に確認してもらうことが重要です。相手の投稿が「真実かつ公益目的」であれば、告訴しても不起訴になる可能性が高いです。

告訴状の書き方 — 必須記載事項チェックリスト

告訴状は警察に「犯罪を申告し、処罰を求める」正式な書面です。法的要件を満たさない告訴状は受理されないことがあるため、弁護士に作成を依頼することを強く推奨します。

告訴状の必須記載事項

記載事項内容記載例注意点
表題 「告訴状」と記載 告 訴 状 「被害届」とは異なる正式な書類
宛先 管轄の警察署長 ○○警察署長 殿 被告訴人の住所地の管轄警察署
告訴人情報 氏名・住所・連絡先 住所、氏名、電話番号 法人の場合は代表者名も記載
被告訴人情報 氏名・住所(開示請求で判明したもの) 開示で得た氏名・住所 不明の場合は「氏名不詳」でも可能
告訴の趣旨 「被告訴人の処罰を求める」旨 「被告訴人の厳重な処罰を求め、告訴します」 この一文は必須。省略すると告訴として扱われない
被害事実 5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・どのように) 「令和○年○月○日、X(旧Twitter)上で...」 具体的かつ詳細に。投稿URLと日時を正確に記載
適用法条 該当する犯罪の法条 「刑法第230条第1項(名誉毀損罪)」 複数の罪に該当する場合は全て記載
証拠資料 投稿のスクショ、開示結果、被害状況を示す資料 証拠説明書を添付して一覧化 URLバー入りのスクリーンショットが必須

告訴状に添付すべき証拠一覧

証拠取得方法重要度ポイント
投稿のスクリーンショット ブラウザでURLバーを含めて撮影 必須 投稿日時・前後文脈も含めて複数枚
投稿者の特定情報 開示請求の結果(裁判所の決定書の写し) 必須 開示で得た氏名・住所・電話番号等
被害状況を示す資料 診断書(精神的被害)、売上減少データ(営業損害) 強く推奨 被害の深刻さを客観的に示す
投稿の拡散状況 リツイート数・いいね数・閲覧数のスクショ 推奨 被害の規模を示す証拠
投稿者との関係性 面識の有無、過去のやり取り 状況による 動機の悪質性を示す場合に有効

警察が動く条件5つ — 受理されやすくするポイント

警察には告訴の受理義務がありますが、実務上は「ネットの書き込み程度で」と受理に消極的なケースがあります。以下の5つの条件を揃えることで、受理率と捜査の優先度を上げることができます。

条件内容具体的な準備効果
1. 証拠の完璧さ 投稿内容・投稿者・被害状況の全てが証拠で裏付けられている URLバー入りスクショ、前後文脈、拡散データ、診断書 捜査の手間を大幅に削減。「すぐ送検できる」と判断される
2. 投稿者が特定済み 開示請求で氏名・住所が判明している 開示請求の決定書のコピー、特定された個人情報 捜査不要で起訴に直結。警察の負担が最小
3. 弁護士作成の告訴状 法的要件を満たした正式な告訴状 弁護士に10万〜30万円で依頼。証拠説明書も添付 法的不備による差し戻しを防止
4. 被害の深刻さの証明 精神的被害(通院歴)、経済的損害(売上減少データ) 心療内科の診断書、会社の売上推移データ 捜査の優先度を上げる。「被害が軽微」と判断されない
5. 弁護士同行での提出 弁護士と一緒に警察署へ出向く 弁護士の日当1万〜3万円程度 警察の対応が格段に変わる。法的議論にも即対応可能

警察が受理を渋った場合の対処法

  1. 受理義務を根拠に再度要請:刑事訴訟法230条・241条により、警察は告訴を受理する義務がある
  2. 公安委員会への苦情申し出:警察法79条に基づき、公安委員会に苦情を申し出る
  3. 検察庁への直接告訴:警察ではなく検察庁(地方検察庁)に告訴状を提出することも可能
  4. 弁護士会の人権擁護委員会に相談:弁護士会を通じて警察に受理を働きかける

開示請求後〜刑事告訴の流れ(タイムライン)

開示請求で投稿者を特定してから刑事告訴を行い、結果が出るまでの標準的なタイムラインです。

時期ステップ内容期間費用
事前 開示請求 投稿者の氏名・住所を特定 3〜6ヶ月 30万〜70万円
0ヶ月目 弁護士相談 告訴の見通し・戦略を相談 1〜2回 相談料0〜1万円
0.5〜1ヶ月目 告訴状作成 弁護士に告訴状と証拠説明書の作成を依頼 1〜2週間 着手金10万〜20万円
1〜1.5ヶ月目 警察への提出 管轄の警察署に告訴状と証拠を提出 1日 弁護士同行の日当1万〜3万円
1.5〜4ヶ月目 捜査 警察による被告訴人の事情聴取・追加証拠収集 1〜6ヶ月 なし
4〜7ヶ月目 検察送致 警察から検察に事件が送られる 捜査完了後 なし
7〜10ヶ月目 起訴/不起訴の判断 検察が起訴するか判断。示談成立で不起訴の場合も 送致後1〜3ヶ月 報酬金5万〜15万円(起訴された場合)
10〜14ヶ月目 公判(起訴の場合) 裁判所での審理・判決 2〜4ヶ月 なし(被害者参加の場合は弁護士費用あり)

重要:告訴期間は犯人を知った日から6ヶ月です。開示請求で投稿者が判明したら、速やかに告訴の準備を始めてください。6ヶ月を過ぎると告訴できなくなります。

民事訴訟との併用戦略 — どちらを先にやるべきか

刑事告訴と民事訴訟(損害賠償請求)は同時に進行させることが可能です。どちらを先にするか、併用するかで結果が大きく変わります。

戦略メリットデメリット推奨ケース費用目安
1. 刑事告訴のみ 費用が安い、加害者の処罰が可能 金銭的な回収ができない 処罰感情が強い、金銭回収は求めない 10万〜30万円
2. 民事訴訟のみ 慰謝料・損害賠償を回収できる 加害者への抑止力が弱い 経済的な損害回復が主目的 20万〜40万円
3. 刑事先行→民事 告訴のプレッシャーで有利な示談条件。捜査情報を民事に活用可能 全体の期間が長くなる 悪質な中傷で処罰も金銭回収も求める 30万〜70万円
4. 民事先行→刑事 民事の証拠収集が告訴に活用できる 告訴期間(6ヶ月)の制約に注意 先に経済的回復を優先したい 30万〜70万円
5. 刑事+民事の同時進行 最大の抑止力+金銭回収。示談が最も成立しやすい 弁護士費用が高額。時間的負担も大 被害が深刻で完全な解決を求める 40万〜100万円

「刑事告訴→示談」が最も効果的なケース

名誉毀損罪・侮辱罪は親告罪(告訴がなければ起訴できない)です。この特性を活用した「告訴→示談交渉→告訴取下げ」の戦略は実務上よく使われます。

  1. 刑事告訴を行い、受理される
  2. 加害者側に「告訴が受理された」ことを通知(弁護士を通じて)
  3. 加害者は「起訴されたくない」というプレッシャーから示談に応じやすくなる
  4. 有利な示談条件(高額な慰謝料、謝罪文、再発防止誓約)を引き出す
  5. 示談成立後、告訴を取り下げる

この戦略は、告訴なしで示談交渉するよりも30〜50%高い示談金を引き出せる傾向があります。

不起訴になるケースと対策

名誉毀損罪で告訴しても、全てのケースで起訴されるわけではありません。起訴率は約30〜40%とされています。不起訴になるパターンと対策を理解しておくことが重要です。

不起訴の理由内容割合の目安対策
起訴猶予 犯罪は成立するが、初犯・反省・示談成立等で起訴の必要なしと判断 最も多い 示談を拒否する(ただし金銭的メリットとのバランス)
嫌疑不十分 犯罪の立証に必要な証拠が不十分 2番目に多い 告訴前に証拠を完璧に揃える。弁護士に証拠の充足度を確認
嫌疑なし 犯罪自体が成立しないと判断 比較的少ない 告訴前に弁護士に犯罪成立の可否を確認
告訴取下げ 告訴人が告訴を取り下げた(示談成立等) 親告罪で多い 示談条件に納得するまで取り下げない
違法性阻却 公益目的+真実性が認められ、違法性が否定される 相手の投稿が真に公益目的か弁護士に分析してもらう

不起訴になった場合の3つの対抗手段

手段内容費用成功率
1. 検察審査会への申立て 11人の市民が起訴の妥当性を審査。「起訴相当」が2回で強制起訴 無料 低い(起訴相当の議決率は数%)
2. 不起訴理由の開示請求 検察に不起訴の理由を確認し、民事訴訟に活用 無料 —(民事訴訟の証拠として有効)
3. 民事訴訟に注力 刑事で不起訴でも民事の損害賠償請求は可能 20万〜40万円 刑事とは別の判断基準のため十分に可能

費用の内訳と弁護士費用

刑事告訴にかかる費用の全体像です。告訴自体に裁判所費用はかからないため、費用の大半は弁護士費用です。

費目金額備考
弁護士相談料 0円〜1万円 初回無料の事務所が増加中
告訴状作成費用 10万〜20万円 弁護士への着手金
弁護士同行費用 1万〜3万円 警察署への提出時の日当
報酬金(起訴された場合) 5万〜15万円 成功報酬。不起訴の場合は不要の事務所も
追加書面の作成 3万〜5万円 警察・検察からの追加照会への対応
実費(交通費・通信費等) 1万〜3万円 警察署への訪問交通費等
告訴のみの合計 10万〜30万円 開示請求費用は別途

開示請求+刑事告訴の総額

手続き費用
開示請求(投稿者特定)30万〜70万円
刑事告訴10万〜30万円
損害賠償請求(民事併用の場合)追加20万〜40万円
全て行う場合の合計 60万〜140万円

費用の詳細については開示請求の費用相場も参照してください。開示請求にかかる期間は開示請求の期間で詳しく解説しています。

刑事告訴のメリット・デメリット

メリット詳細
加害者への強力な抑止力 「刑事事件になる」というプレッシャーは民事以上。再犯防止効果が高い
示談交渉で圧倒的に有利 起訴を避けたい加害者は、高額な示談金にも応じやすくなる
告訴自体は無料 民事訴訟と異なり印紙代・担保金は不要。弁護士費用のみで済む
前科の記録が残る 有罪判決が確定すれば前科がつき、社会的制裁の効果がある
捜査機関の力を借りられる 警察・検察の捜査能力を利用でき、追加の証拠収集が可能
デメリット詳細
警察が動かないことがある 受理義務があるものの、ネット中傷の告訴は優先度が低く扱われがち
不起訴になる可能性 起訴率は約30〜40%。起訴猶予(特に初犯・反省・示談成立)が多い
捜査に時間がかかる 告訴から起訴/不起訴の判断まで半年〜1年以上かかることがある
被害者のプライバシーも調書に 事情聴取で被害者側の情報も記録される
親告罪の告訴期間の制約 犯人を知った日から6ヶ月以内に告訴する必要がある

時効と告訴期間の注意点

期間名誉毀損罪侮辱罪脅迫罪起算点
公訴時効 3年 3年 3年 犯罪行為が終わった日(投稿日)
告訴期間 6ヶ月 6ヶ月 なし 犯人を知った日(開示で判明した日)
民事の時効 3年 3年 3年 損害及び加害者を知った日

最重要:告訴期間の6ヶ月は「犯人を知った日」から起算されます。開示請求で投稿者の住所・氏名が判明した日がこの起算点です。開示結果を受け取ったら、6ヶ月以内に必ず告訴状を提出してください。この期間を1日でも過ぎると告訴の権利を失います。

示談と告訴取下げの戦略

名誉毀損罪・侮辱罪は親告罪のため、告訴の取下げを条件とした示談交渉が有効な戦略です。

判断ポイント告訴を取り下げるべき場合取り下げないほうがよい場合
示談金の額 十分な金額(相場の上限に近い)で合意できた 相手が低額しか提示しない
相手の反省 真摯な謝罪文と再発防止の誓約がある 反省が見られない、形式的な謝罪のみ
再犯の可能性 初犯で再犯の可能性が低いと判断 過去にも同様の中傷を繰り返している
処罰感情 金銭的解決で気持ちが収まる 処罰されなければ気が済まない
手続きの負担 これ以上の時間・費用をかけたくない 時間・費用をかけてでも最後まで追及したい

注意:一度取り下げた告訴は再度行うことができません(刑事訴訟法237条)。取下げの判断は慎重に行ってください。

よくある質問(FAQ)

Q.名誉毀損で刑事告訴するには何が必要ですか?

A.刑事告訴には告訴状を警察署に提出する必要があります。告訴状には被害事実(いつ・どこで・誰が・何をしたか)、適用法条(刑法230条・名誉毀損罪)、証拠資料(投稿のスクリーンショット・URL・投稿日時)を記載します。開示請求で投稿者を特定してから告訴するのが一般的です。弁護士に告訴状の作成を依頼すると10万〜30万円が相場です。

Q.名誉毀損罪の要件は何ですか?

A.刑法230条の名誉毀損罪が成立するには3つの要件が必要です。(1)公然と:不特定多数が認識しうる状態(SNS投稿、掲示板等)、(2)事実を摘示し:具体的な事実を示している(「あいつは不倫している」等)、(3)人の名誉を毀損した:社会的評価を低下させた。事実の真偽は問いません(真実でも成立します)。法定刑は3年以下の懲役もしくは禁錮又は50万円以下の罰金です。

Q.警察は名誉毀損の告訴を受理してくれますか?

A.警察は告訴の受理義務がありますが、実務上は受理に消極的なケースが多いです。受理されやすくするポイントは、(1)証拠を完璧に準備する、(2)弁護士作成の告訴状を提出する、(3)被害の深刻さを具体的に示す、(4)投稿者を既に特定している(開示請求済み)ことです。「ネットの書き込み程度で」と軽視されることもあるため、弁護士同行で提出するのが効果的です。

Q.刑事告訴と民事訴訟は同時にできますか?

A.はい、同時に進行させることが可能で、戦略的に有効です。刑事告訴のプレッシャーにより示談が成立しやすくなり、民事で得られる慰謝料額も高くなる傾向があります。ただし、刑事告訴後に示談が成立した場合、告訴を取り下げるかどうかの判断が必要です(名誉毀損罪は親告罪のため、告訴取下げで不起訴になります)。

Q.刑事告訴にかかる費用はいくらですか?

A.告訴状の作成・提出を弁護士に依頼する場合、10万〜30万円が相場です。告訴自体に裁判所費用はかかりません(民事訴訟と異なり印紙代は不要)。ただし、開示請求で投稿者を特定する費用(30万〜70万円)が別途必要です。つまり、開示請求+刑事告訴の合計は40万〜100万円程度です。

Q.名誉毀損罪の時効はどれくらいですか?

A.名誉毀損罪の公訴時効は3年です(刑事訴訟法250条2項6号)。起算点は投稿日(犯罪行為が終わった日)です。また、告訴期間は犯人を知った日から6ヶ月です(刑事訴訟法235条)。開示請求で投稿者が判明してから6ヶ月以内に告訴する必要があるため、開示後は速やかに行動してください。

Q.告訴が受理された後、取り下げることはできますか?

A.はい、起訴前であれば告訴を取り下げることができます。名誉毀損罪は親告罪のため、告訴が取り下げられれば検察は起訴できません。示談交渉で有利な条件を引き出した上で告訴を取り下げるという戦略はよく使われます。ただし、一度取り下げた告訴を再度行うことはできません(告訴の不可分原則)。

Q.不起訴になった場合はどうすればよいですか?

A.不起訴になった場合でも3つの対抗手段があります。(1)検察審査会への申立て:11人の市民が起訴の妥当性を審査。「起訴相当」の議決が2回出れば強制起訴。(2)不起訴理由の開示請求:不起訴の理由を確認し、民事訴訟に活用。(3)民事訴訟に注力:刑事で不起訴でも民事の損害賠償請求は可能です。

まず無料で状況を診断しませんか?

AIが投稿内容から名誉毀損罪の成立可能性と次のステップを無料でチェックします。

無料AI診断を試す(3分)

※弁護士資格による法的助言ではありません。詳しくは弁護士にご相談ください。

無料でAIチェックする

保存するにはログインが必要です

記録・お気に入り・履歴はログイン後に保存できます。