Discord(ディスコード)での侮辱罪|発信者情報開示請求の完全ガイド

最終更新: 2026年2月6日 2022年改正プロバイダ責任制限法 対応
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Discordのサーバー内やVC(ボイスチャット)で侮辱的な発言をされた場合、発信者情報開示請求によって投稿者を特定できます。2022年7月施行の改正刑法により、侮辱罪の法定刑が引き上げられ(1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金)、侮辱に対する法的対応がしやすくなりました。Discordの特性として、サーバーの参加者数が公然性の判断基準となり、音声チャンネルでの侮辱は録音・録画が証拠になります。本記事では、Discordでの侮辱罪に対する開示請求の具体的な流れと成功のポイントを解説します。
専門家のワンポイント

Discordのサーバー(グループ)内での侮辱は、参加者数が公然性の判断基準になる。参加者100人以上のサーバーなら公然性はほぼ認められる。サーバーの参加者数のスクショも証拠として必須

法的根拠
侮辱
刑法231条(侮辱罪)※2022年厳罰化、民法709条、民法710条...
想定期間
6〜10ヶ月
ログ保存: 約90日
損害賠償相場
10万〜100万円(事実の摘示がない分、名誉毀損より低い傾向)
弁護士費用別途

Discordでの侮辱罪とは

Discordでの侮辱罪は、サーバー内の投稿や音声チャンネル(VC)での発言によって、相手の社会的評価を低下させる行為です。具体的事実の摘示がなく、「バカ」「クズ」「死ね」などの抽象的な悪口が侮辱に該当します。名誉毀損との違いは、具体的事実の有無です。Discordの特徴として、テキストチャンネルだけでなく、音声チャンネル(VC)やステージチャンネルでの発言も侮辱罪の対象となり、録音・録画が証拠として重要です。

ゲームコミュニティのサーバーで「○○は人間のクズ」「配信者として終わってる雑魚」などの投稿がなされるケースです。参加者100人以上のサーバーでは公然性が認められやすく、侮辱罪が成立します。

VCでの侮辱は、リアルタイムでの発言のため証拠確保が困難です。ただし、Discord ClipやOBSなどで録音・録画していれば、音声データが証拠となります。参加者が聞いていた状況が「公然性」の判断材料です。

Discordの侮辱罪で開示請求が認められる条件

Discord上の侮辱罪で開示請求が認められるためには、①社会的評価を低下させる発言、②公然性(不特定または多数人が認識可能)、③違法性阻却事由がないこと、④投稿者の特定に必要性があることの4要件を満たす必要があります。Discordの場合、サーバーの参加者数やチャンネルの公開設定が公然性の判断材料となり、テキストチャンネルでは投稿のスクリーンショット、音声チャンネルでは録音・録画データが証拠として必要です。

サーバーの参加者数が侮辱罪の「公然性」判断の核心です。参加者100人以上のサーバーなら公然性はほぼ認められます。逆に、10人未満の小規模サーバーでは「不特定多数」に該当しない可能性があり、開示請求が認められない場合もあります。

音声チャンネル(VC)での侮辱は、その時点での参加者数が公然性の判断材料です。参加者が2〜3人の場合は公然性が否定される可能性がありますが、10人以上のVCでの発言なら公然性が認められやすいです。

Discord侮辱罪の証拠収集と保全方法

Discordでの侮辱の証拠収集は、テキストチャンネルでは投稿のスクリーンショット・Snowflake ID・サーバー情報、音声チャンネルでは録音・録画データが基本です。特に音声チャンネルでの侮辱は、発言後に証拠を取得することが困難なため、被害を受けた時点で録音を開始する必要があります。Discord ClipやOBS、ShadowPlayなどの録画ツールを活用してください。

投稿のスクリーンショット、Snowflake ID(開発者モードで取得)、サーバー名・参加者数、タイムスタンプを記録します。編集・削除される前に、複数の方法で証拠を保存してください。

Discord公式のClip機能(最大1分間の録画)、OBS Studio、NVIDIA ShadowPlay、Craig Botなどを使ってVCの音声を録音・録画します。事前の録音が困難な場合でも、侮辱を受けた直後に録音を開始し、継続的な侮辱を記録することが重要です。

サーバーの参加者数、チャンネルの公開設定、VC参加者のリスト(表示名・Snowflake ID)もスクリーンショットで保存します。公然性の立証に必要な情報です。

Discord侮辱罪と名誉毀損罪の違い

侮辱罪と名誉毀損罪の違いは「具体的事実の摘示」の有無です。「○○は詐欺師だ」(詐欺という具体的事実)は名誉毀損、「○○はクズだ」(抽象的な悪口)は侮辱罪です。Discordでは、配信者やコミュニティリーダーに対して「無能」「人間として終わってる」などの抽象的な誹謗中傷が多く、侮辱罪での開示請求が適切なケースが大半です。両方の要素が含まれる場合は、より法定刑の重い名誉毀損罪で請求します。

侮辱罪は1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金、名誉毀損罪は3年以下の懲役・禁錮または50万円以下の罰金です。2022年の法改正で侮辱罪の法定刑が引き上げられ、侮辱に対する法的対応が強化されました。

名誉毀損罪の方が権利侵害の明白性が立証しやすく、開示請求が認められる可能性は高いです。ただし、侮辱罪でも悪質性(繰り返し・複数人での攻撃)が認められれば、開示請求は認められます。

Discord侮辱罪の損害賠償請求

開示請求で投稿者を特定した後、損害賠償請求(慰謝料・弁護士費用)や刑事告訴(侮辱罪)を検討します。Discordでの侮辱罪の慰謝料相場は、一般人で10〜50万円、配信者・インフルエンサーで30〜100万円程度です。繰り返しの侮辱や複数人による集団攻撃(レイド)の場合、慰謝料が高額化する傾向です。

侮辱の悪質性(繰り返し・継続期間)、サーバーの規模、被害者の社会的地位、精神的苦痛の程度が考慮されます。音声チャンネルでの侮辱は、録音・録画データがあれば悪質性の立証に有利です。

侮辱罪(刑法231条)での告訴も可能です。侮辱罪は親告罪(2022年法改正後も親告罪のまま)で、被害者の告訴が必要です。サーバーの参加者数が100人以上であれば、刑事立件の可能性が高まります。

Discord侮辱罪の開示請求の流れ【4ステップ】

ステップ1: 証拠保全と録音・録画

ステップ2: 発信者情報開示命令の申立て

ステップ3: 決定書の英訳とDiscord Inc.への送達

ステップ4: 経由プロバイダへの開示請求と投稿者特定

この組み合わせのポイント

  • サーバーの参加者数が100人以上であれば公然性はほぼ認められ、小規模サーバーでは争点になる
  • 音声チャンネル(VC)での侮辱は、Discord ClipやOBSでの録音・録画データが証拠として必要
  • 2022年法改正で侮辱罪の法定刑が引き上げられ(1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金)、法的対応が強化された
  • 米国法人Discord Inc.への送達には英訳された決定書が必要で、翻訳費用5〜10万円が追加でかかる
  • 繰り返しの侮辱や複数人による集団攻撃(レイド)の場合、慰謝料が高額化する

よくある質問

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