Threads(スレッズ)で個人情報を晒された場合の開示請求ガイド
本記事は発信者情報開示請求制度に関する一般的な情報提供を目的としており、個別の事案に対する法的助言や特定の結果の保証ではありません。具体的な手続きについては弁護士にご相談ください。
Threadsで個人情報を晒された場合、投稿者のInstagramアカウントも確認すること。投稿者がInstagramに自分の写真や位置情報を投稿していれば、それが開示後の本人特定の手がかりになる。また、ThreadsとInstagramの両方でMeta社に通報することで、削除対応がスピードアップすることがある。
Threads(スレッズ) テキストでの個人情報晒しの特徴
Threadsはテキスト中心のSNSであるため、個人情報の晒し方はInstagramとは異なります。Instagramでは顔写真やスクリーンショットの画像による晒しが多いのに対し、Threadsでは(1)「〇〇(本名)は△△に住んでいる」「電話番号は〇〇」等のテキストによる直接的な個人情報の公開、(2)特定の人物についてスレッド形式で個人情報を連投する行為、(3)引用投稿で被害者の投稿に個人情報を付け足して拡散する行為、が問題になります。テキストでの個人情報晒しは、スクリーンショット1枚で証拠保全でき、「公然と」の要件も満たしやすいため、開示請求では有利に働きます。
Instagramプロフィールからの情報漏洩リスク
ThreadsはInstagramアカウントと連携必須のため、被害者の情報がInstagram経由でも漏洩するリスクがあります。Threadsで個人情報を晒された場合、閲覧者がThreadsの投稿者のプロフィールからInstagramに遷移し、そこでさらに被害者に関する情報を収集する、というパターンがあります。Threadsでの被害を受けた場合は、自分のInstagramアカウントのプライバシー設定も確認・強化することをお勧めします。
Threads(スレッズ) リポストによる個人情報の拡散と対処法
Threadsのリポスト機能により、個人情報を含む投稿が短時間で多数のユーザーに拡散されるリスクがあります。拡散が始まった場合、(1)証拠保全(元の投稿+リポストの双方をスクリーンショット)、(2)Meta社(Threads運営)への緊急削除報告、(3)弁護士への開示請求依頼、を同時並行で行う必要があります。リポストで拡散した場合、元の投稿者だけでなく、リポストした人に対しても開示請求を行える可能性があります。拡散規模が大きいほど被害が深刻とみなされ、損害賠償額も増額されます。
拡散後の二次被害を防ぐには?
個人情報が拡散された場合の二次被害防止策として、(1)Meta社への通報(Threadsアプリ内の「報告」機能)で元投稿とリポストの両方を報告、(2)自身のThreadsおよびInstagramアカウントを一時的に非公開に設定、(3)住所・電話番号が公開された場合は警察にも相談(ストーカー規制法の適用検討)、(4)弁護士に発信者情報開示命令の緊急申立てを依頼、という対応が有効です。
Threads(スレッズ) 住所・勤務先を晒された場合の緊急対応
住所や勤務先がThreadsで公開された場合、ストーカー被害や実害につながる危険があるため、以下の緊急対応が必要です。(1)証拠保全(スクリーンショット)、(2)Meta社への緊急削除報告(個人情報ポリシー違反として通報)、(3)警察への相談(ストーカー規制法の適用を検討)、(4)弁護士への開示請求の依頼。ThreadsはInstagramアカウントと連携しているため、Threads上で住所を晒されると、閲覧者がInstagram経由で被害者の写真や生活圏を特定するリスクもあります。Threadsでの被害を確認したら、Instagram側の非公開設定も即座に行ってください。
Threads(スレッズ) プライバシー侵害の開示請求の流れ【4ステップ】
証拠保全と緊急対応
個人情報が含まれる投稿をスクリーンショットで保存します。投稿者のアカウント名(@ユーザーネーム)、日時、投稿内容が明確にわかる形で保存してください。投稿者のInstagramプロフィールも保存しておきます。住所・電話番号が公開されている場合は、Meta社への緊急削除報告と警察への相談を並行して行います。
弁護士相談(Meta社対応実績の確認)
プライバシー侵害・インターネット被害に詳しい弁護士に相談します。Threads(Meta社)はInstagramと同じ法人のため、Instagram・Facebookの開示実績がある弁護士を選ぶのが効果的です。公開された情報の性質や拡散状況に応じて、開示請求の見通しと損害賠償の見込みを確認します。
発信者情報開示命令の申立て
東京地方裁判所に開示命令を申し立てます。プライバシー侵害の場合、権利侵害の明白性が認められやすく、手続きが比較的スムーズに進む傾向があります。Instagramアカウント連携により投稿者の追加情報も取得できる可能性があります。
投稿者の特定と損害賠償請求
開示された情報から投稿者を特定し、損害賠償を請求します。実被害(ストーカー、嫌がらせ等)がある場合は、その被害も含めて請求することで賠償額が増加します。30万〜200万円が相場ですが、実害の程度によって増額されます。
この組み合わせのポイント
- テキスト中心のSNSで個人情報が文字で直接的に公開されるため、証拠保全が容易
- Instagramアカウント連携により、Threads上の晒しがInstagram経由の二次被害に発展するリスク
- リポスト機能により個人情報が急速に拡散される可能性があり、緊急対応が必要
- ストーリーズ機能がないため投稿が自動削除されず、長期間にわたり閲覧されるリスク
- Meta社は個人情報ポリシー違反の通報に対して比較的迅速に対応する傾向がある
よくある質問
はい、ThreadsはInstagramアカウントと連携必須のため、閲覧者がThreadsの投稿からInstagramのプロフィールに遷移し、さらに情報を収集するリスクがあります。Threadsで個人情報を晒された場合は、自分のInstagramアカウントのプライバシー設定を即座に確認・強化してください。必要に応じて一時的に非公開に設定することをお勧めします。
はい、個人情報を含む投稿をリポスト(再投稿)した人に対しても開示請求を行える可能性があります。プライバシー侵害の投稿を意図的に拡散する行為は、それ自体が新たなプライバシー侵害に該当し得ます。元の投稿者とリポスト者の両方を対象にした開示請求が可能です。
プライバシー侵害による損害賠償額は30万〜200万円が相場です。公開された情報の性質(住所・電話番号は高額化)、拡散規模、実被害(ストーカー、引越し費用等)によって変動します。Threadsのリポストで広範に拡散された場合や、Instagram経由での二次被害がある場合は増額される傾向にあります。